株は危険な状態

日経平均は順調に回復しているが、私の保有株は回復どころでなく下落している。
なぜか?
日経平均に採用されている値ガサハイテク株は上昇したが素材株・金融株は下落するという私のポートフォリオからすると最悪の事態である。
ともあれ世間では値ガサハイテク株は上方修正の見込があるから買われていると言われている。
が、トヨタキヤノン信越化学のような収益改善が常に見込める企業はともかく、電機メーカーは上方修正できる会社などリストラ中のパイオニアや底力のある松下や産業向けの強い三菱電機等に限られ、他は株価が急騰するような上方修正も見込めない。ソフトバンクのような投機対象が上昇しているのも日経平均には効いているがさすがにあの投機銘柄への投資は冗談でなく凍死を招く。
それを思えば私の投資判断が特に間違っているとも思えない。
しかし9月時の機械受注統計で先行きへの楽観が消えてしまって以来、日経平均の主要銘柄への投資集中が起こることを予想するぐらいはするべきだったのだろう。
つまり1Q単位では正しいのかもしれないがこの一ヶ月については市場の心理と逆行していたといえ、分析力不足であったことを反省する。


特に先月行った極洋への投資は完全に裏目に出た。確かに他の水産銘柄と比べて割安であるが、その格差を埋めることなく水産銘柄全体が下落した。
原因は漁価上昇というが、実際には国内で最終製品への価格転嫁ができていないことが原因であり、国内・海外の収益比率からすると国内での収益低下の影響の方が大きかったことを意味する。すると円安は国内での収益をさらに悪化させるはずなのだが、結果はどうなるか?実際現状から下方修正するほどの痛手でもないと思うのだが。それならばPER10倍そこそこの現状からは大幅上昇が期待できる。ともあれ結果はあと二週間もすれば判明するだろう。