鉄は国家なり

それはともかく鉄鋼株が最近熱い。
私は元々長期投資している住金5,000株と昨年1,000株買ったJFEHDを継続保有したままとしていた(今年途中新日鐵を購入したりしたが売却済)。


鉄鋼株はミタルスチールによる世界的な業界再編の波の余波で需給が締まりやすく何度も上昇トレンドを描いている。内需株の低迷がおこると真っ先に下がることも問題であったのだが、鋼板を中心とする売価上昇が好景気をもたらし高炉メーカーの業績は非常に好調である。
それに伴い配当も配当性向を世間並みにすることで、好業績と相俟って、高配当銘柄となった。個人株主としては非常にありがたい銘柄である。
問題があるとすれば、中期的には2008年の北京オリンピックが終わるとアジアにおける鉄鋼需要が冷え込む可能性が高い。
そこまでは保有継続はできないが、来年までは保有継続予定である。
相場が冷えこみをみせれば一時的に空売りを仕掛ければよいと割り切っているからよいだろう。なにせ鉄鋼株は信用買い残が多く、大幅上昇するときはよいが、一旦膠着するとズルズル下げがちである。


鉄鋼株と連動するのが鉄鋼専門商社で日鐵商事JFE商事HD・住金物産はその代表格である。これらは資源高を背景に上昇した商社並みに低PERで投資には向いているように一見見えるが、業績が景況に左右されやすくその相場も上下が激しい。個人投資家が手がけるならチャート上下限と思われる時点で購入して数週間〜数ヶ月保有して時期を見計らって売却という手法が無難である。現状既に上昇トレンドに入ったので追随買いをするのはよいが下落もまた早い。私も過去日鐵商事で塩漬けに陥ったことがあるため、次の投資機会としては、業績に変調がない現状では次の下落局面待ちこととなっている。