日興コーディアル粉飾決算疑惑

本日付けの日経新聞日興コーディアルが2004年度にSPC(特定目的会社)を通じた粉飾決算疑惑があることを一面にあげた。
やばいよ!


当然私が株をもっているからやばいわけだが、実際のところ当期の損益影響はないし、そもそも赤字決算を黒字に粉飾したようなものではなく
2百億に満たない金額の粉飾のようなのでいきなりつぶれるわけではない。ではなぜ問題か?


最大の問題は上場廃止になる危険があるということである。
会計処理問題なんて百も承知の証券会社がSPC関連で連結範囲をいじった決算を行うこと自体、市場をなめているとしか思えないし、自分たちが投資評価する上で「公正な」会計処理を企業が行うのは前提であるのにそれを自ら破っているのだから罪は重い。
確かに日本基準では投資目的に限定したSPCは連結対象外とすることが可能にはなっていた。
しかし、持株会社を作ってSPCの株式をもたせて片方で株を買ってもう片方でヘッジ売りして、株価上昇したら株を保有している分だけ連結範囲だからと収益計上したら問題であることぐらい素人でもあるまいに分からないはずがない。
連結範囲外だから問題ないというならばこの現象は「飛ばし行為」であり、悪質である。
しかも会計士も会社側の言葉を鵜呑みにしたわけでなく、さすがに疑義をあげていたらしい。つまり会社側も「シロ」と思ってはいなかった。グレーだが大丈夫だと思っていたのである。しかも翌年はSPC分の損失を計上していたので結局は2004-2005での通算での業績修正は小さい。
しかし、この会社に対する信頼感は一気に揺らぐのは確かだ。
どうやら日興コーディアル側はトカゲの尻尾きりで逃れようとする方向だが、絶対うまくいくまい。危機感が薄すぎる。


では株価はどうなるか?
明日は下がるのは確実である。問題はその後どうなるのか?
利益への影響が軽微だから戻りに入るのか、それとも暴落するのか。月曜でストップ安にはならないと思うが、十分に監視して損切も視野に入れなければならない。ああ、あと10円上昇で売却しようとしていたのにこのざま。運が悪い…