概要

株主総会は事業報告に対する質疑応答以外は特に議案に対する質問は多くない。退職慰労金のところででたぐらいである。
質疑応答の場面及びその後の株主意見交換会では大きく分けると
 1.海外事業展開について
 2.余剰資金について
 3.今期ガンダムの動きについて
 4.昨今の当社アニメの品質について(キャベツ)
 5.次世代DVDへの対応について
 6.昨年のサプライズ予告

といったところである。
1.海外事業展開は昨年説明したくせにちっとも業績に寄与していないのを批判するもの。中期計画で進捗させているという回答だが、北米のバンダイビジュアルUSAでの計画であり収益には貢献する見込みはなさそうである。
2.余剰資金については二つあって、余剰資金の活用として自社株買いをしないのか?というものと、親会社へ貸し付けているが適度な利息が得られているのか?というもの。
自社株買いは完全に否定。株価は懸念しているだけらしい。
利息は5.5Mほど得ているとの回答だが、40億の貸付があるので0.2%の利回りに過ぎない。親会社のバンナムHDは1.2%で回しているので適当な額とは思えないが。
3.今期のガンダム
完全にノーコメント。というかもう今期業績に反映されることはない。
4.昨今の当社アニメの品質については去年の「夜明け前より瑠璃色な」の月面キャベツ(キャベツを切っているがただのボールにしか見えないキャベツ)やギャラクシーエンジェるーんの絵が崩れていることに対する株主からの批判。プロデューサー部門の森本取締役が慌てて「急速に増えた製作ラインに対応しきれず品質が低下してしまい慌てて統制を強化している」との回答。しかし株主からは今期のキスダムを例に挙げ強化してこれかとこきおろされた。ともあれ「あの時期での総集編はひどすぎる」とは認識していたらしい。森本取締役は昨年取締役に昇格してローゼンメイデンバンダイビジュアルでできなかったことを後悔していると言った人あり、実のところこの会社のガンダム以外の浮沈はこの人にかかっている。
5.次世代DVDへの対応についてはHDDVD、BLDVDの両睨み路線は変わらない。それよりはこの切り替え時期が長引くことによるマニア層の買い控えを恐れており旧作の復刻DVD-BOXを大量に販売する結果となっている。ただLDの頃と違い次世代は現行DVDと互換性があるので影響はまだましである。ただ「新作ガンダムがこけた」という結果を出さないために結局早期投入は回避してしまうようだ。しかしこれでは今期は予算達成が望めないように思うが。
6.昨年予告のサプライズはFREEDOMらしい。どうでもいいや。
手前味噌な計画ばかりたてて…
ちなみにコードギアスは10年間続けたガンダムに続く柱となる作品と持ち上げており、「カウボーイビバップ以来」らしい。


その他にもパッケージソフトの販売会社としてパッケージの中身(おまけ等)へのこだわりを持ってほしいとか音声の圧縮やめてほしいとかまぁ普通。
ただ総会で質問を区切った場面。株主総会はスケジュールが押しているからといって質問を絞ってよい場所でない。もう少し対応を改善すべきだろう。
株主総会後、意見交換会を行い、その後昼食。今回はビッグサイトだったため弁当。やはり品川の方がホテルの立食形式でよかった。この日、個人株主は1,200人ほど来たという。株価が安くなって株主が増えたせいらしい。


しかし、その後の先行上映会のストレンヂアはあまり良くなかった。売りは殺陣であり「戦国時代欲望を糧に行動する人の中で正義感に基づいて戦った青年の物語?」ではよくわからない。
戦闘シーンは良く動いたが中身はどうも売りに乏しい。せめてマスコットキャラの仔太郎は女の子にしておくぐらいの萌えっ気が必要だし、よく動く戦闘シーンばかりではジャニーズ目当てで見に来る女の子も引き寄せにくい。もう少し興行的に成功するかプロデューサーは気を配るべきだっただろう。これは「売れない」
最後のシーンにかけての絵の乱れは今後修正が入るべき場所だが、そもそもの演出までは変えようがない。手遅れだろう。
ま、この映画があたらなくても業績に影響はないだろう。GDHと違うところである。