G社株主総会

お土産

GDHの株主総会に行ってきたので議事を掲載しておく。


GDH株主総会 6/28(土)10:00-11:15


1.開会の挨拶
・最初に大幅な赤字決算となったことの謝罪
・取締役北村直樹氏は6/2で退任
・株主数4889人 発行株式総数87,928
・968名 66,465株分が出席もしくは郵送にて議決権行使
監査役の記載内容についての決算内容の妥当、監査法人の監査適当の表明


2.事業報告
・事業報告の訂正内容の添付・報告
監査法人トーマツから将来の販売計画・販売可能性について指摘され、従来計上していた棚卸資産、無形固定資産について棚卸評価減を実施。売上高について売上時期に関して一部否認。

これによるコンテンツ制作事業・ライツ事業の大幅赤字計上により、売上高6,854百万円、純損失3,753百万円を計上
・以降DVD販売事業からのほぼ撤退、アニメ制作事業の再建、収益率の高いオンラインゲームへの注力を行う。
貸借対照表の説明
総資産の大幅な減少…昨年度の増資直後と比べ、借入金を現預金で返済した影響、棚卸資産・無形固定資産の評価減影響による。
損益計算書の説明
売上時期の否認による売上高の減少・棚卸評価減による売上総利益率悪化、販売費増による業績の大幅悪化により営業損失3,337百万円、純損失3,753百万円計上


3.議案説明
・第一号議案
発行可能株式総数を195,000株→350,000株へ(現在発行株式総数:87,928株)


・第二号議案
取締役一名選任
社長が任期満了なので再任を要求


・第三号議案
監査役一名選任
任期切れの監査役をコネで若い会計士に変更


・第四号議案
会計監査人をトーマツからビーエー東京監査法人に変更(トーマツは契約切れ)


4.株主からの質問
一人目
・関係会社評価損の内容
 GONZOの株式評価損 子会社赤字に伴う一時的なものと説明
・貸倒引当金の内容
 ARA(米国販売会社)に対する債権・製作委員会に対する債権の貸倒引当
・負債の多い中、役員報酬のカット等はどこまで達成するまで続行するのか。
 負債は前期に対して29億減(有利子負債の削減)第三者割当増資等については今年中(12月まで)に目処に対処策を開示する予定。
・一号議案について発行株式数の増加は株主利益の希薄化をもたらすことからいかがなものか。
 発行可能株式総数はH19.2の増資で発行可能株式総数の残枠が減少している為、機動的な増資等の資金調達を可能とするために行う。
 アニメーション制作・オンラインゲームに資金投下予定。
 資本政策はまだ決定事項ではないので説明できない。第三者割当増資等決定しだいIRを行う。   


二人目
トーマツ解任理由
 本株主総会終結を持って任期満了に伴い交代する。
 トーマツの任期満了まで間は連携をはかり、今年度に関しては任期満了の為変更するに過ぎないと強調。

三人目
GONZO 無料動画配信を寄付金の形で回収するというIRについて
 開示事項でないので回答できない。
 海外で行った理由はP2P違法アップロードにより市場がほぼ崩壊しているために行っているもの。
ドルアーガの塔の二期制作の件
 二期制作予定はあったが、人気があったものについて二期制作にゴーサインを正式発表したもの。
・他の作品の二期制作について
 二期制作を行ってこなかったのは一期の売れ行きを見てのこと。他にも制作予定の作品は存在。

四人目
・決算発表が5/16→5/30に5/16当日に延期発表となった件
 トーマツと会社協議が長引き、5/16で発表できないことが確定的になったため。
・減損発表が決算発表のときに突然行ったことについて
 決算時まで経営陣が減損計上の必要性を認識していなかったことによる。
・取締役会で監査人との意見の隔たりはなくなったと見ていいのか?
 監査開始時に意見いただいたときには経営陣との隔たりがあったが、最終的に決算発表を行う際には経営陣と意見の隔たりは無くなった。

五人目
・キャッシュが減少し、株主資本がマイナスになっていることと銀行とのかかわりについて
 現状これにより引き上げ等は起こっていない。継続的に取引を続けている。
売上総利益マイナスの理由について
 大幅な減損を行い売上原価計上したため。一過性のものである。
 来期以降は大幅に改善する見込。

六人目
・ホームページの経常損失の金額のメモリが間違っており表示がおかしい
 現在地では見ることができないが急ぎ修正を行う。

七人目
・取締役北村直樹氏の退任理由
 ソネット社員でオンラインゲーム会社ゲームポッドの社長に就任となった為、利益相反から自主的に退任された。
・来期の業績予測は開示できるか?
 来期(H21年度)については開示対象でなく開示できない。
・株価下落で上場廃止基準に抵触しないか?
 現在は上場廃止基準(時価総額の面)に抵触するほどは下落していない。
 成長著しいオンライン事業での成長で株価上昇へつなげたい。

八人目
・前期比60%減で今後DVD発売事業はどうなるのか?ブルーレイでの発売で伸ばさないのか?
 DVDの発売事業から一昨年度を契機に撤退を決意した。まだ完全撤退していないが撤退にむけ縮小中にある。 
 他社でのDVD発売によるブルーレイ等の事業拡大は行う。
 ドルアーガの塔GDH発売であり、続編等を行う場合には今まで経緯で発売することはありうる。
・オンラインゲームとモバイルの比率について開示できるか
 正確な数字は開示できないがオンラインゲームがほとんどである。
 今後モバイルも伸ばしたい。

九人目
・北村氏の退任に関しての詳細
 北村氏はH19年度にゲームポッドの社長に就任。
 H20.5/30のIRでタカラトミーゴンゾロッソで提携を行ったことによりゲームポッドとの利益相反が生じた。これにより取締役を退任された。
ソネットとの今後の関係について
 ソネットからの取締役派遣はなくなるが、今後とも大株主でもあり事業として協業できるところはやっていきたい。
・反社会的勢力からの第三者割当増資を行わないで欲しい。
 私どももそういうことはしないように注意して資本増強を行いたい。
・売上のトーマツとの認識相違について
 トーマツとの認識相違で前期売上が今期にずれたものが相当分あったと説明

十人目
・アニメの海外展開について
 海外売上のほとんどは米国欧州中心で、アジアは売れていない。
 米国ではネットでのダウンロードが顕著で米国では独立系のアニメDVD販売会社三社が一社に減ってしまった。一社では競争にならず米国では市場縮小が著しい。
 欧州では独立系アニメDVD販売会社は壊滅した。
 中長期的にはアニメ視聴者=ユーザーは増えているが現在市場が崩壊しておりこれから市場を創造する必要があり、収益源としては回復に時間がかかる。
・オンラインゲームの海外展開について
 オンラインゲームは韓国メーカーが中国・東南アジアを席巻しており1タイトルで戦うと勝つか負けるかのイチゼロの戦いとなり分が悪い。
 複数タイトルで日本発オンラインゲームとしてアジアで確立し世界展開したい。

十一人目
・制作とライツについて
 ライツは版権管理と撤退中の販売の合算である。制作はアニメーション制作そのものである。
 アニメは製作委員会を作って各社が出資し、委員会からアニメ会社に発注するのが日本ではメジャーである。出資に対し利益配分を受けるのが版権管理のライツである。製作委員会から委託を受けて
 DVDを発売し小売店等から回収するのが発売事業であり、ここは縮小している。     
アフロサムライ実写化を行うときいているがどのセグメントで行うのか?
 実写化した場合にはライツビジネスとなる。
ガラスの艦隊のサテライトさんとマクロスフロンティアのようなビッグタイトルで提携する営業努力をしたのか?
 他社とのからみもありコメントを控える。
タカラトミーとの提携で子会社タツノコプロと提携して初代マクロスのオンラインゲーム化等の提携はしないのか?
 現在提携を元にゲーム作成を開始している。出来ていないので公表していないが、進捗しだいIRで公表したいと考えている。


5.決議
 すべて原案通り決議。


6.お土産
在庫商品としてGONZO印のトートバックとドルアーガの塔のストラップ