GENJIはやっぱりおもしれー

私のブログを読もうというキトクな趣味な皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日は1-3月期にフジテレビ系列のノイタミナ枠で放映されていた、「源氏物語千年紀 Genji 」の話である。

巷では普通に不人気なんだろうと思われるこの作品、「あさきゆめみし」のような世界観を端からぶち壊して物語展開されている時点でこのアニメみて喜ぶのは、
「出崎監督作品大好き!」な出崎厨ぐらいかと思いきや←私なみへいの場合

妹萌な人々 http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20090414/1239637142
藤壺マンセーhttp://d.hatena.ne.jp/mattune/20090327

などまで存在。なんとも理解しがたいすばらしいご意見である。
で、実際のところこの作品に関して言えば時代考証は作品の前提として最低限利用しているだけでほとんど無視しているから期待してはいけない。源氏物語はもともと
「壮大な昼メロ」
「在原中将もかくやという稀代のプレイボーイの物語」
が基本で濡れ場が多いほうが自然とはいえ、本当に毎週濡れ場。しかもなぜか執念の人「六条御息所」が異様にクローズアップされていたり、声優はベテランをそろえて女性陣はいかにも大人な佇まい。
今までの「源氏の君って基本ロリコンだよな」的イメージが破壊されて「年増好きだったんだ」とさえ思わさせられる。
若紫とナレーションも遠藤綾って「私の歌をきけー!」って言われてもこまるよなーとマクロスFを見ていた人は思います。妹なら普通中島愛の方だよなーと。

暴走する演出はとまることなく、平安時代なのになぜか火照る体を治めるために「もっと湯を!」と風呂で湯浴みする六条御息所や、いきなり大内裏で相撲を取り始める源氏と頭中将など見所はたくさん。
毎週毎週
「いけません!」と通り一遍等に拒絶の言葉を言っている藤壺中宮六条御息所とかをみていると笑えて笑えて。
そして源氏が衣に手を触れると自動的に脱げてしまう唐衣!すばらしい芸だ。
朧月夜に至っては平安時代なのに裸でせまってきます。素敵だ!
そういう描写のせいかあまりに普通の不倫相手な空蝉(弟も堕として楽しむのところまではできないし)やネタとしての末摘花は登場しないわけで。
あ、でも夕顔はでてましたな。ほとんど六条御息所に呪い殺される役目だけのために。

さらにあまりにも出崎監督的な演出はいつもどおりで私は狂喜乱舞。毎週楽しみにみていたものです。別な意味で必見。