大京の第三者割当増資

大京の第三者割当増資の公募価格が決定したわけだが、決定直前に株価がスルスルと上昇。
公募価格を吊り上げてお客である増資会社に増資額の上積みをして喜んでもらおうという証券会社のやりそうなことではあるが、
その後公募価格を何度も割れる株価推移。
…増資を成功させる気があるのか?主幹事証券会社が三菱UFJ証券だった。

公募増資はやはり営業力のあるとされる野村證券がよいのかもしれない。
彼らは株価の下支えを行う為のIRの出し方の助言までやりそうだし。
IRは内容が真実であることは当然だが、公表時期のタイムリーさが増資の勝敗を分けるといって過言でない。

大型増資である野村HDや日立や日本郵船などは上手にIRを駆使して市場好感度を上げていた。
一般的な投資家は割安と思うから株を買うのでなく、株価が上昇すると思うから株を買うのである。
割安だから買う中長期投資家の典型がバフェット氏のような投資家の鑑であるが、人間の欲はなかなかそれを許容できないものだ。
そういえば増資価格決定まで日立は株価低迷が続いていたが最近上昇している。
公募増資に応じた人々へ利益還元しないと次の他の案件の増資案件を消化できないという証券会社の事情もありそうだが、この公募増資の嵐はそろそろ終わるだろう。市況は反落へ向かっている。