武富士遂に逝く

グレーゾーン(利息制限法の条件は越えるが出資法の条件を越えない)の金利分の返還負担に耐えかねて業界最大手まで遂に逝った。
が、元々グレーゾーンになっていたのは国の法令上の問題であり、その金利で借りていた人がいたのは資金需要があったからである。
カルテル金利を上げていたわけではない)
つまり合法的でなくなったらさらに違法なヤミ金へ需要は流れる。
元々日本の融資のあり方として担保がなければ融資できないという事例はあまりに多く、高金利サラ金はその土壌に立脚していた。
資金需要があるならば合法的に融資できる場が必要であり、大阪の橋下知事のいうように貸し金特区でもつくって、アンダーグラウンドへ収益が流れていく構図を打破しなければならない。
また現在預金金利が1%を切るような低金利だからこんな事態になって疑問が起きないのだろうけど、80年代のように預金金利が10%近いようなプランがゾロゾロあった世の中であれば平成18年のあの判決はでなかっただろう。
また、改正貸金業法の示す貸出金利は低位におきすぎており、これでは従来の査定で貸し出しを行うことはできない。
しかも年収の1/3以上貸し出し禁止とあってはフリーター・学生・パートで生計を立てる主婦などはさらに無理が出る。
また、インフレに戻れば、適正金利の上限は短プラから+○○%までとか合理的な算出方法で再規定されなければならないだろう。
果たしてこの法令は誰を守りたかったのか?よくわからない。