参院選直前だからか?

児ポ法改悪の件がまた取沙汰されている。

立法の精神だけはちゃんと守ってほしいものだ。「児童を守るための法律」なのだから。

まず最初に守る範囲の問題がある。

例えば二次元であるロリまんがとかへの取り締まりを拡大するのではなく、それこそ芸能界での子供の露出に気を使う方が重要であるはずの法律なのだ。「児童の直接的な権利侵害を防ぐこと」が目的であって、「児童への性的興味を抱かせないようにする」間接的な思考誘導はそもそも規定されていない。

単純所持禁止は左翼勢力が健在ならば葬ってくれたのだろうが。
かつて安保闘争の直前にあった警職法改正に向けて岸内閣が動いたときに、社会党はじめ左翼勢力が必死に阻止したことがあった。彼らは治安維持法がどんなものであったかを強く記憶していたが為に、警察官の職務権限を拡大する警職法改正案は断じて許せなかったわけだ。(浅沼稲次郎らは「デートも出来ない」「旅館にも泊まれない」と批判した)

しかし左翼の人々は今や絶滅しつつある。社会党の多くは民主党に参加し、政権をとり、政権運営能力がないことを露呈し国民から見放されたからである。社会党の生き残りの社民党は滅亡寸前、実際左翼と言えば政治的意味を持つのは今は共産党しか残っていないのだろう。
彼らの失敗は政権をとった時のイメージがないままに政権をとったことであり、本質的には各論反対しかできない万年野党であるからだ。

今回は参院選突入で期限切れで廃案になるとしても次の国会でどうするのだろう?