コミックキャッスル

7年ぶりに開催されるコミックキャッスル当日である。
その割には比較的大きなサークルが数多く参加しており盛況であった。
1998年6月にその歴史に幕を閉じるまで、コミックキャッスルとはオールジャンルの比較的ゆったりと回ることのできる中規模イベントだった。
1998年9月からコミックキャッスルを受け継いで開催されたサンシャインクリエイションはオールジャンル同人誌即売会として、コミックマーケット(以下コミケ)とコミックレヴォリューション(以下Cレヴォ)の狭間を埋めるように参加サークルと同人誌購買層を取り込んでいった。
1月と9月の開催はコミケの落穂拾いになってしまう宿命があるものの、3月と6月の開催に関しては大手サークルまで新刊を発行する絶好の機会として認識され参加者は2000年ごろから急拡大した。
実は当時ギャルゲー中心の中規模イベントとして開催されていたときめきパーティーセンセーション(以下ときパ)が衰退したというか開催者側の開催意欲の減退に伴い消滅へ向かったため、サークル参加者が結果的にサンクリに集中したという事情もある。
ともあれサンシャインクリエイションは年間4回開催とコミケやCレヴォより頻繁であり、3・6月へのサークル参加が増えるにつれ1・9月にも参加するサークルが増加したので盛況になったといえる。ちなみに頻度では同等以上のComicCityは基本的にオールジャンルを掲げつつも女性向けであるため考慮しない。
しかし2005年4月をもってCレヴォが19年の歴史に幕を閉じることが明らかになるとサンクリはCレヴォの跡を受け継ぐ必要が出てきた。Cレヴォの抱えていた春・秋二回の巨大市場を日程の近い3・9月開催分で吸収する必要が発生し、実際2006年春の開催は3月開催が4月開催へ変更となり後を受け継ぐ方針を暗に示した。
この状況下ではサンクリは開催されても参加者がパンク状態になるのでもう一つ年に二回開催されるイベントがあることがやはり望ましい。コミックキャッスルがその位置を占めるならば歓迎すべきことだろう。
今回はその試金石となったわけだが、Cホールを開催箇所として選んでしまった愚を除いては元々会場を広めに取っていたので満足できる内容だったのではないか。(註:Cホールは他のホールへの脱出箇所が狭く、大概会場外への脱出経路がとられるために他の開催場所に移動する手間が余りにひどく、為に敬遠されがちである。)


今回コスト削減の為にスペースを削減すべきところを広く取ったのは次回開催をにらんで快適なイベントを目指したのかもしれない。そうであれば先行投資として立派な行為であるが、そういうことは名義を提供している会社が債務超過になる前にやってほしかった。次回開催まで会社があるかどうかわからない環境ではなんともいえない。


ともあれ、いつもどおりのイベントのように記載すると、今回連れ立って参加したのは
本郷弥生 下原 なみへい であり、あきばは遅れての参加、小石川くんは早めの参加である。
下原は一ヶ月で骨折した足を治しての参加である。サンクリに参加できなかっただけあってすごい執念だ。
小石川くんにはA1ホールからということなので恋愛漫画家 RIROLAND R-WORKS CHRONOLOG 伏魔殿 を頼み、A2からの残りのメンバーは、私は.bolzeにじゃらや、本郷弥生は.bolzeにしもやけ堂、下原はデジラバという配置である。なんか分担に差が大きいが、A1も二つしか並ばないから負担は大きくないものと思われる。


開始早々.bolzeに急ぎ本を入手すると松本ドリル研究所→じゃらやなどと回っていった。今回は中規模イベントであり、サンクリよりは大手サークルが少なめであったことからベタまわりを行い、次々と本を買っていった。戦果としては結果的に28,500円相当の同人誌を入手した。


その後3Fの伊豆栄でうなぎを食ってから小石川くんと下原と別れ、残り三人で同人誌をカラオケボックスで読んでから帰った。
BCLUBさんがご多忙で参加できなかったのは残念である。