戦略説明会

株主総会での議長は吉田氏だが、戦略説明会は新たに取締役選任され社長となった上田氏が進行。

  1. サプライズ

「有利子負積問題」
元々資料を通して眺めてみると有利子負債と書くべきところ(今までの改善内容で有利子負債の削減を明記)を有利子負積とかいていたので自分の資料に訂正して書いておいたぐらいなのだが実際に説明がその段に入ると上田社長は「有利子負積」を連呼。さすがにまずいと思った財務担当の是枝取締役が「有利子負債です」と助け舟。
この事件によりこの社長は財務に全く暗い ことが判明。大丈夫じゃない。元はソフマップの営業だから有利子負債に悩まされたことぐらい知っていてもよいと思ったのだが甘かったらしい。リテールしかできない人である。
…この会社上場企業だよね?
他に今期はゲームを移植含みで8タイトルくらい出すこと、パチンコ等の新分野へ業務展開する(版権を使うだけだが)ことくらい。


その後 質疑応答。
詳しくはこちらを見てもらうこととして、主な内容
・今年アニメ作らない
・カード排出型のゲーム(ムシキングのような)も計画はない
・設備投資は流通管理システム投資にとどめコンテンツへの投資は抑える

つまり会長・社長追放劇から予想したとおり、コンテンツ投資を削ってまずは黒字基調を作り出す計画。
この計画の問題点はこれでは事業的には「アニメイト以下」となることであり自社コンテンツを作成しないブロッコリーにそもそも魅力はない。それでも業績は2008:2009年においては改善するだろう。
ただ流通管理システムを一新しても、売れ筋商品を見込みで仕入れなければならない事業である以上(そもそも現在大半のアニメは三ヶ月で一巡してしまう)、流通在庫だけの管理では結局前のシステムから改善されることはないだろう。コンビニと同じように「仮定」の予想で成り立つ事業なのだから、秋葉原に生きる企業としては売れ筋をどうつかみ流通をおさえるかにかかっている。上田社長は無能でも他のリテールの責任者が対応できればよいのだが。


でもここで疑問が残る。
「コンテンツ開発をしない流通中心のブロッコリーガンホーが買う意味はあったのか?」
明らかに必要ないはずだ。ECOの権利を渡したのを後悔して買い戻したのならリスクが高すぎるし、価格も高すぎる。
立て直し策としてはオーソドックスだが、この計画が成功すれば次の会社へ売却される可能性が高い。
コンテンツ開発能力がさがれば、この会社には魅力がないのだが…買うならむしろとらのあななどの同業かもしれない。


帰りにいつもの在庫なお土産をもらった。


ちなみに翌日とどいた株主優待ゲーマーズの商品券1,000円分であった。