サイゼリヤもデリバティヴでの損失計上

評価損を計上する見込みとなった主なデリバティブは、BNPパリバ証券と契約している「FX参照型豪ドルクーポンスワップ」。2本契約しており、それぞれ71億円と50億円の評価損が見込まれている。 豪ドルは対円で8月末には90円台の水準だったが、現時点では50円台まで円高が進んでおり、多額の評価損が発生する見込みとなった。
サイゼリヤの場合は駒澤大学のような愉快な投資でなく、そもそもオーストラリアに自社工場を持ち、そこから自社レストランへ供給している関係がある。
オージードルが再び高騰することを恐れてオーストラリアからの輸入価格上昇をリスクヘッジは必要だが損失額を見るに明らかにポジション過多。本業で稼ぐべきだという典型例になった。
多分それまでもオージードルでの運用がうまくいっていたのでポジションを取りすぎてしまったのだろう。
ただ、2009年8月度はこれにより下方修正は必至だが、翌年度以降は前述の通りオーストラリアに製造工場を持つ為円高差益が享受できる企業である。
株価が900円を割り込む局面で優待狙いで買うぐらいが適当だろう。
当面ストップ安だろうけど。