そういえば証券税制も12年には特例廃止方針だそうで

本則の20%を10%にしている特例を廃止する話。その理由は
「効果が認められない」「金持ち優遇だ」
思わず「はぁ?」といいたくなる話である。
税率を下げたのは市場活性化を目指したもので、現在市場が停滞しているのは円高少子高齢化による日本企業・日本という市場に対する不信が原因である。
税収を上げたければそもそも株価を上昇させる必要がある。売買高に課税しているのではなく、所得に課税しているのである。日経平均が1万円を割り込んだ水準で放置していても、そもそも過去累計での株式購入単価を調べたら現状を大幅に上回っている事実にすぐ気付くだろう。効果がないのはそもそも利益が計上できないからである。
証券関連での税収がほしければ、まともな経済成長戦略を実行しなければならない。
はっきりいって根底から間違っている議論である。
丁度円高をにらんだ金融緩和競争が起きている。日銀はリスク資産を購入するなら、株式ETFも10兆規模で大量購入すればよい。PBR1倍割れの企業なんて今は市場に山ほどある。
通常の利益率に戻るだけで株価は倍近くになる。10年限定で日銀の株式保有拡大でもやれば相場はおもしろくなるのだが。