円高

今朝1$=76円という大幅な円高を記録。
朝方に録画していたニュースを見ていたら79円に入っていたと思ったら76円にまで急騰。
取引量の少ない朝方を狙ったトレーダーの仕業だろう。
しかし直後に輸入業者中心にドル買いを進め、結局79円近くまでは戻ってきた。
ということは別に70円を狙う為の布石とかではなかったわけで。うーん、つまり狙いはミセス・ワタナベたちのストップロスやロスカット(強制決済)が狙いか。
為替はここしばらく80-84円のレンジにおさまっており、その中で上下を繰り返していたのでトレーダーたちには心地よかったはずだ。80円台前半で円売、84円近くなるとドル買に回れば勝てたのである。そして95年の最高値の79円にまでは到達することがなかったので、逆指値を79円75銭などにしている人も多いだろうし、20倍ぐらいで運用していれば数%の上昇が致命傷になる。だから実のところロスカットに誘い込んで76円台に入ったところで反対売買に回ったとみるのが正しいのだろう。

て考えていたら本当にそんな論説がでてきた
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E3E5E2E6958DE3E5E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

どうもネット上ではミセスワタナベ狩りと呼ばれているようだ。
この後に起こるのは十中八九為替介入だろう。
復興対策で頭を悩ませている今、為替で足を引っ張られてはかなわない。
復旧に必要な資材が円高で安く調達できようが、支払には輸出で稼いだ金が必要なのだし。
それにしても火事場泥棒とは…トレーダーとは冷徹なものだ。