当面の資金繰りはともかく事業再建は成功するのか?

巷間シャープ再建の是非で騒いでいるが、実際再建できるかどうかは円建ての液晶パネル価格が反発するかどうかである。
人件費の削減ではもはや追い付くことはできない。また、鴻海はSDPへ出資はしてくれてもSDPの借金の肩代わりをしてくれるわけではない。
結局日本の電機メーカーが復活するには技術力云々より、円高修正の方がよほど重要なのである。
技術の流出や会社の崩壊を心配するならば、日本の産業が何に苦しんでいるのか現実を直視すべきだ。スマートフォンでヒット商品がでないからといって日本の電機産業に対して絶望するのは早計であるし、そもそも競争力低下の原因と対策を考えればそんなに難しくない事実である。