コミケ3日目

毎年言っているが三日目こそ決戦である。
はっきり言って私にとっては夏の一日目と二日目は三日目の為の調整期間で、この暑さに慣れるための時間である。
一日目に直撃する直射日光の元、一時間にわたって5年目の放課後に並んでいたのも今日の為である。

まず朝5時半に起きて前日に用意したカートの荷物を持って6時に家をでる。7時にたなさんとワシントンホテル前で待ち合わせているので丁度いい感じである。
7時5分前。予定通りにワシントンホテル前に到着。たなさんはまだ来ていない…あ、きたきた。というわけで早速ワシントンホテルジョージタウンで朝食にした。
はっきり言って朝ここで食べることは金銭的にはマイナスである。朝行列しているときに退避するならばよい。サークル入場なのにここによるのは、
コミケの時でも余裕を持った行動こそ今日一日の買い物の安全を保障するから」である。ようは「昼飯食べる暇もないぐらい買い物に没頭するのでエネルギー切れにならないようにする」

さて7時45分ぐらいになると本郷弥生からそろそろホテルに到着するとの連絡が到着。彼も都営地下鉄勝鬨橋まで来てからタクシーで有明にやってくるという変わった行動をとる。
「早い」「楽」コミケでは体力温存が何より大事であることをもはや三十路半ばの我らは経験的に知っているからである。

8時になって食事を終えてお手洗いに行こうとしたらやはり行列。仕方ないので今晩泊まるホテルに荷物を預けると東館のサークル入場へ向かう。
交差点に到着すると、階段を避けるにはどうやら直進して西館前から横断歩道を渡るルートになっているのでそちらへ向かう。
8時10分。サークル入場。早速店の設営を頼んで私はお手洗いへ向かう。切迫してなかったがそんな状態のうちに行っておくべきだからだ。
20分ほどでお手洗いから戻る。換気が余りよろしくないお手洗いは蒸し暑かった。。。
さて店の設営とサークル登録を終えると早速周辺のサークルにご挨拶に。
今回はご近所に大学のアニメ研OBのサークルが3つもあるので順に回っていた。遠くにある神無月くんのところとかはまぁ終わってから会うからと放置。

さて今回の分担サークルは
PINSIZE.INC 松本ドリル研究所 黒鹿亭 直道館 Skirthike 珍譜堂 じゃらや とろりんこ の8つ。おそらく分担に要する時間が重要なのではなく、他のサークルをどれほど買うことができるかの勝負である。特に12時にサークルスペースに戻って店番をする私にとってはとても大事なことだ。

結果。開始20分で分担完了→ブロンコ一人旅で購入してそこから一旦サークルスペースへ戻る。
スペースで荷物を下ろし水分を補給して今度は東4-6での買い物へ向かう。要点としたサークルを次々に購入し、壁サークルは大半を放置状態にする。
分担以外はなるべく行列しないようにしなければ時間がいくらあっても足りない。行列で疲労すると三日目は6時間耐久が困難なのである。

2時間の買い物を存分に楽しんで12時にサークルスペースに帰還。たなさんと交代する。
すると今回はお客と話す機会が多々あるというずいぶん変わった展開となった。
自慢でないが当サークルにやってくる方々といえば、「新刊一冊」と言って去っていくお得意さんや、ちょっと眺めて去っていく一見の方、冬はこれなかったからとに1年分買っていくやはり
お得意さんなどが主流で、サークル設立14年目にして今日初めてやってきた人が「こんなことやってるの!?」と興味を持って試しに買ってみる…もしくは全部買っていくな〜んて人はイレギュラーなのである。今回は私が頒布しているときに全部買っていく人(コピー誌でなんと24冊)と数冊をサンプリングして買っていく人が発生したのは非常に珍しくありがたい。
読んでくれる人がいないと同人誌の意味がありませんからね。

さて1時間後あきばさんと交代。本郷弥生が取引であきばさんに店番をお願いした結果である。
まぁ買い物で忙しい訳ではないから安心して頼んでしまう我々w

さて次の15時までは買い物だーっと東館を巡り続ける。昼過ぎにあーりーさんがやってくることを聞いてみにゃもとと貸本屋を頼んだものの、みにゃもとは新刊なしのようだった話ぐらいが西館の状況、つまりこの日私は西館に行くことを放棄した。さすがに回っていられないのである。
東1-3・4-6のまわり切れていないサークルを時間さえあれば落穂ひろいし続ける、それがこの日の使命。
しかし14時を過ぎたあたりで集中力と根気が失われる。
やはり同人誌を買いたいという欲求だけでは体力減少をカバーできない。

15時にあきばさんと交代するとホテルへ戻りたがっていたので、チェックインをお願いしておく。
今回はいつもは先にホテルへもどる下原たちがサークルを抱えていたのでチェックインがまだだったのである。
その後は16時まで店番をしながら夏コミの最後の時間を楽しむ。お客はもはやほとんど来ない。しかし、このお祭りの終焉を待つ時間はこの夏の終焉の余韻を味わうにもにて、精神的高揚のクールダウンの時間というか楽しい時間が終了するのを理解する時間にいつもなっている。

そして16時、コミックマーケット82終了!拍手の渦の中片づけを開始して16時7分には会場を後にした。16時15分頃、ホテルへ到着して荷物を受け取り部屋へ向かう。

既に到着していた面々に間をすり抜けつつ荷物をようやくおろして分担物をわける作業に入る。
といっても分担分はいつもサークルにいる間に別管理しているので、ようは分配するように分ける作業だ。
私が受け取りが最も多い人間であり、分担しているサークルも三日間フル参加であることから多分一番多い。
実際今回は受け取り金額よりもらう金額の方が多かったためにもう少し購入できたことがやはり判明。

ちなみに今回も分担物が足りないことに伴うジャンケンはデジラバで勝利できたので満足である。

さて今回の打ち上げはホテルとなりのCHINA GREEN。
5月にオープンしたばかりなのと、そもそもオフィスビル内なので休日にあまり営業していないようで、大丈夫なのか?と思ったらまともだったので、冬も空いていたら利用しようかと思う。

夜はたなさんとともにホテルにそのまま宿泊であった。長い一日である。