ハーロック

マゾーンと戦う話じゃないのでキャラ使っただけの完全オリジナルと大差ないような。
はっきりいえば面白くないのです。かつて上映されたヤマトの実写版は評判よかったのにね。
原因は何をいいたいかよくわからないシナリオにあると思う。ハーロックの意思がブレるのもよくない。色気が足りないという話もないではないが(作中意味なくアルカディアのシャワー室内でケイ(CV:沢城みゆき)が全裸で一回転しているぐらい)、ハーロックにそれを求めるのはそもそも間違っているだろう。戦闘シーンの演出に不満があったわけではないので、結局ストーリーの問題としかいいようがない。いつも通り宇宙で海賊旗がはためいている松本零二世界の宇宙なんだしな!

ストーリー:
他の銀河にまで進出し、数多の植民惑星を開拓した人類であったが、異星文明との共存もついに果たせず孤独であった。 いつしか衰退し始めその勢力を失いつつあった人類は、発祥の地-----地球への帰還を望む様になった。
宇宙に広がった人口は5000億を超え、地球に住める数は限られていた為、地球居住権を巡る争いは血みどろの大戦に発展。それは「カム・ホーム戦争」と呼ばれた。
人類はこの戦争を調停する為、「ガイア・サンクション」と云う統治機構を生み出し、地球は「永遠の聖地として、何人たりとも立ちいる事は許されない」聖域となり封印された。
前に進む意欲もなく、帰れぬ故郷を遠くに仰ぎ見ながら、緩やかな”滅び”に身を浸す日々・・・。今、人類は後悔の時代を生きていた。
そんな時代に反抗し、宇宙の深淵を旅し続ける男がひとり・・・。 不滅の肉体を持ち、100年の長きに渡って連合艦への襲撃を繰り返す海賊。 広域指名手配S−00999。 その男の名はキャプテン・ハーロック
キャプテン・ハーロックは閉塞的な時代を排除すべく、次元振動弾を設定された100個特定のポイントに仕掛けて爆発させることで、時のほころびをほどいて時間を戻し、地球を過去の時間からやり直す、というのが計画を実行にうつす。そして100ヶ所目は「地球」そのもの。しかし地球での攻防戦をアルカディア号と秩序の守護者「ガイア・サンクション」が繰り広げる。その中でいきなり真実がばれてしまう。
 つまり、不可侵の美しい地球はホログラムで、赤い死んだ星が地球の姿だったと。
100年前人類は地球への帰還を巡って戦争をしていた。その時地球の警備に当たっていたメンバーの中にハーロックがいた。不可侵条約やってた連中が、一部の人間にのみこっそり地球に住んでいたことを許せなくて、ハーロックは地球を総攻撃して、ダークマターで地球を死の星にして本当の不可侵領域にしてしまったと。
 そんな理由で地球滅ぼすような男がハーロックなわきゃないだろ?
 ハーロックだったらそういう連中だけ滅ぼして地球は不可侵のまま守るってことくらいやらないと。
時のほころびに爆弾仕掛けて時を戻す云々をやり始めたのも、結局は自分のしたことの罪の重さに耐えきれず、すべてを終わらせようとしている、ということらしい。
 イソラの言葉を信じたヤマが彼らを開放し、逆にハーロックらをとっ捕まえる。
 イソラは思い出の植物園にきて、ナミに何故裏切ったと問い詰めている。ヤマが好きだったんだろ、みたいな。
 ここで実はナミの体はホログラムであり、本体は植物状態にあることがわかります。ヤマがやらかした爆発のせいでこうなったらしいです。それでナミは、今気づいた、イソラを苦しめていたのはヤマじゃなくて自分と悟って、イソラを煽って生命維持装置のコンセント抜かせる。
 そうして死にゆく前に、嘘よ、あなたのことが大好きよって言うナミ。いやむしろ状況に酔っていたとばかり思っていたのだが。あとイソラもコンセント戻せよ…。
  
 イソラはこのあとヤマに、ナミは死んだ、ヤマと通信するためにシステムに潜入したため
生命維持装置に異常が起きたっつーて、遺品のホログラムを渡してます。殺しといてまぁ…
 そのホログラムでは、花に囲まれたナミが今度帰ってきたら見せてあげたい、地球でしか
咲かない花なのよーとか言っていたのをみてショックを受けたヤマはなぜか入れないはずの地球に降り立った。フラフラさまよっていた彼はここであるものを見つけました。

 イソラはハーロックに、お前の処刑決まったからと告げるけどハーロックは、「たとえ幻だとわかっていてもすがらずにおれないこともある」と告げる。
処刑の時間になるとヤマが皆を助けにきた。ヤマはハーロックに、「地球に行ってきた、見せたいものがある」という。ヤマが見せたのは地球で咲いていた花!
 地球は生まれ直そうとしている、というヤマの言葉にまた立ち上がることを決意するハーロック
 「繰り返される一瞬が永遠になる」
 地球に行きハーロックは、ホログラムシステムを壊そうとする。宇宙にいる全人類に地球の本当の姿を見せ、もう一度皆でやり直そうというわけで、この後の交戦シーンはカッコイイんだけども、ガイア・サンクションのターン「何でも吹っ飛ばすビーム!」 
 ところがビームをアルカディア号に放つと、後ろにある地球も吹っ飛んでしまうわけで、連中は「別にあの星吹っ飛んでもいいよ、青い地球以外はいらない」とぬかす。お巡りさん!あいつらです!
 
 ヤマはイソラと対決して結局撃てずに、イソラに撃たれた。なんかヤマがハーロックと同じようなケガしてんぞおい!後で二代目ハーロックとか言うなよ!?
 で、イソラは後ろからハーロックが撃ったわけですけども。
 
 イソラはハーロックに、今のビームはテストだ、次本当に地球吹っ飛ばすつもりだぞと告げる。
まあ最後の最期で彼は地球を守る方を選んだというわけですね。そのために、アルカディア号に
突っ込んでビーム撃たせないようにしていたわけだ。ハーロックは急いでアルカディア号へ戻ろうとする。
 お前だけが一貫してたんだなとか言ってるけどそれは機関と一体化したトチローへなのかな。
 そうしてハーロックはミーメに頼んでダーマクターを全放出するように命じ、アルカディア号を
たてにして地球をビームから守り、地球に墜落していく。
 で、ハーロックは、もしまた人が過ちを犯そうとしたらそのスイッチを押せとかいって勝手に
託すのでありました。投げたよ!この人自分の過ちを人にまるっと投げたよ!
 ヤマはなぜか突然ハーロックからもらった眼帯をつけて舵を操り、宇宙へと飛び立ち、なんか死んだはずのミーメも再生して、ダークマターも復活してアルカディア号は宇宙の彼方へ消えていったのでありました。当然船員もみな復活。
「全員ダークマターで動いていたと申すか」
ていうかダークマター全部解放したとかいう話はどこにいった。
ていうかうしろのハーロック生きているよね!これ!                   おしまい。