フューラー!フューラー!

朝から鋼の錬金術師シャンバラを征く者〜を見てきた。


以下ネタばれ
内容はTV版の続きでエドと親父はWWⅠ後のドイツに飛ばされ、エドと旅をしていた間の記憶を失っていたアルはそれでもエドを元の世界へ戻そうと画策する。
で、今回はアル×エドであったことは間違いないと思うのですがいかがでしょうか?w
これだけ書いているといつまでたっても面白さが伝わって来ないので問題点を抽出。


1.フューラー(総統)!
エドのいる世界は実はミュンヘン一揆直前のミュンヘン!しかもルール占領によるハイパーインフレの最中!札束は単なる紙束でビール一杯にもならない上、戦場から帰還した兵士達は大戦後の不況で仕事もなく「共産党による匕首説」(WWⅠでドイツは敗北し屈辱的なベルサイユ条約を結ぶことになった。しかし、WWⅠ末期のドイツは東部戦線がロシア革命による劇的な展開の末ブレスト=リトフスク条約で広大な衛星国を確保しており、西部戦線でもアメリカが参戦してくる前に攻勢をかけ(カイザー作戦)失敗して戦線を後退させたものの戦闘能力は残っていた。しかし革命の勃発で戦争継続は不可能となり、ワイマールにできた共和国は連合国へ降伏した。こうして戦争での敗北でなく後方の裏切りにより敗北したことを指してこう呼んだ)を唱えて左翼と異教徒のユダヤ人を排撃する民族政党が台頭していた。その中でミュンヘンで最も過激な活動をしていたのがナチス国家社会主義ドイツ労働者党)である。この物語はナチス創立に尽力したトゥーレ協会とワイマール体制打破をたくらむナチスと右傾化する世の中を傍観していたユダヤ人事業家の物語である…


どこがハガレンなんだよ!w
(答え)キャラクターがハガレンキャラです。
劇中で映画監督が言っていました。「アメリカのSF小説パラレルワールドというものがある。これは例えばこの世界と平行進化した世界で同じような人が生活しているが科学でなく錬金術が発達した世界だったりする世界だ」と。直接的過ぎるよ!w
つまりこの映画監督の顔は大総統なホムンクルス。ヒューズ准将は生きていて警察官をやっているがまだ結婚していない。が、惚れる相手は一緒。そしてエドと共にロケットを開発しているアルフレッドはまさしくアルそっくり。
で、実はそんなことより笑えるのはストーリー。ナチスミュンヘン武装蜂起を起こすべく策動しているが、トゥーレ協会は異世界のシャンバラの超兵器を取寄せてそれをもって国家転覆を計画する。
そしてそのトゥーレ協会の幹部こそナチス副総統のルドルフ=ヘス!そしてトゥーレ協会の超兵器など待ってられずに現状武力で武装蜂起を実行しようとするゲーリング!やりたい放題だ!暗躍するハウスホーファー
ヨーロッパで放映できねーよ!
しかしトゥーレ協会の魔術師ではどうしてもシャンバラへの扉を開くことができない。彼らはエド錬金術師としての実力を知り、錬成陣を書かせてシャンバラと信じたハガレン世界への扉を開けるのだった!そして一人乗りのロケットはそれらしいけど、多人数のりのロケットの怪しさ爆発!未来少年コナンかよ!ツィオルコフスキー先生もオーベルト先生もそんなロケット認めないぞwプラネテスとか二つのスピカのようなロケットアニメが最近あったから妙にロケットが多発している気がしてくる今日この頃。でもあのロケット開発者たちは月旅行協会の人々でもないしな。実はあの中にいた一番若いのがV2を作ったフォン=ブラウンだったのだよ!とかいうと笑えるけど彼はまだ参加していないし。
ともあれドイツロケット開発が映画撮影に使用されることで資金を得ていたのは有名な話なので映画関係者をもってくるのは結構興味深かった。


2.今回はアル×エドなんだよ!
魔術師のおばちゃんおねいさんはどうでも良いとして、結局エドが扉を破壊する為にわざわざドイツに戻ることに!つまりウィンリーやっぱり見捨てられることに。そして向こう側の扉の破壊を託されたのにロイに任せてエドを追っかけてくるアル!萌え〜結局アル×エドなんだ!
夏にロイ×エド中心から少し路線変更がされるのではないかと期待する。