日経平均株価一時1,300円安

 15日の日経平均株価は前日比1015円34銭安の8605円15銭と4日続落し、09年4月28日以来の安値を付けた。下げ幅・下落率ともリーマン・ショック後の08年10月16日(1089円安、11.41%)に次ぐ歴代3位。
 東証1部の出来高は57億7715万株と連日で史上最高を更新した。売買代金は3兆947億円。値下がり銘柄数は1637と全体の97.5%(値上がり34銘柄、変わらず6銘柄)に達した。
 福島原発の事故による放射能漏れに対する警戒感が強まって下げ幅を拡大。一時1400円に迫る大暴落となり、下落率はブラックマンデーとなった87年10月20日の14.90%にも迫った。東証が株券の売り付けを制限する裁定取引の制限措置を実施したことから売り圧力が弱まると下げ渋ったが、戻りは限られた。

昨日の震災後の株安に伴う投げ売り、継続してアナウンスされる福島第一原発の惨状から超悲観モードに逆戻り、一時日経平均は1,300円下落して8,000円を底として下落していくのではないかという状態になってしまった。
金曜は震災直後に1ドル83円をつけた為替も80円ぐらいで推移。
保険会社が海外資産を売却して支払にあてるという解説を多く耳にするが、今の資金供給が潤沢で低金利の環境では国内での資金調達は容易であり疑わしい。
80円を割り込まないのはそういう動きはあっても充当し終わっているということだろう。株価が大暴落を遂げているので投機筋が動くリスクはある。
終値でも1,015円安の8,605円15銭。一時8,227円63銭までさがった。
私の二日間での損害は3Mに達した。
しかしながらこの株安はパニック売りであり一時的なものだろう。問題は復旧がうまくいかないと株安が現実のものとなることである。
東電がストップ安なのは原発の状況からみて当然、東芝原発を柱に掲げている以上ストップ安は当然だろう。
問題は東証一部で「ストップ安」は852銘柄に達したことである。
が、この後の復興需要を考えれば工場の被害の少なかった社会インフラ関連企業は特需が予想される。建設業は地場の土建屋重視の方針もあり実際には儲かりはしないのも阪神淡路大震災のときに経験済だが、電機は期待できるだろう。輸出企業もインフラさえ復旧すれば有望だ。株価下落は株の購入チャンスにも見える。
というわけで私は昨日・今日と資金投入を始めた。ただし百万だけにした。今でもリスクをかなりとっているからである。